あらすじ

いよいよ佳境、これまでアスハの話の中だけで出てきていた謎の集落の全貌が明らかになります。第11話です。 これまでの作品でいくつか、外の環境と常識や感覚が隔絶してる小さな共同体を書いてきましたが。ここが一番想像するのが難しかったかも。 他のところは一応、中の住人は普通の人間であって。多少洗脳めいたものを受けてても今の自分たちの延長線上にある存在で、こういう環境に生まれたときから放り込まれてそれが当たり前で育てばどう考えるようになるか?と想像力を何とか働かせればまあ、まるでわからなくもない。っていうぎりぎりの範疇にいた気がしますが。 物心つく前から息をするようにお互いの心や考えが見通せ、その上に人格が形成されてる状態って。…本当に真面目な話、想像と理解の外です。しかもそれが一番心安らぐ状態で、そうじゃないととても暮らせないっていう価値観なわけだから…。 多分、ましろみたいに何もかもが無差別にずかずかと脳内に入ってきて、その意味や意図を読み取らずにいられないってわけじゃなくて。ナチュラルに無意識に取捨選択ができてるんだろうなぁと。自分に向けられてるもの、必要のない情報。突っ込まずスルーした方がいい他人の思考なんかをほとんど考えずに自動的に分けられるように育ってるんだと思います。 リアルに想像は難しいけど、ずっと道路や鉄道のそばで暮らしてるとその音に慣れてあまり何も感じなくなるとか。蝉の声や秋の虫が鳴く音とか蛙の鳴き声が慣れると聴こえなくなる感じに近いのかなと。あれも慣れない人には結構苦痛らしいから…。 自我の根っこがゆるやかに繋がっていてほとんど同人格、って感覚の人たちの住む集落ってどうなんでしょうね。よそ者には結構辛そうな気がしますが、そこを恵まれた生活環境の良さで殴ってくるわけです。…なかなか複雑ですね。こういう厳しい世界観の下だと…。

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