あらすじ

―――――幸紘は口元を拳で拭う。白衣の袖に渇き始めた鼻血の跡がついた。 「人として生まれ、今ここで、俺が俺として生きているなら、何を選び、その覚悟と共にどう生きるかは、俺が決めることです。その結果、世界全てが俺の選択を否定しても、神様が……それを、求めなかったとしても、俺はあの土地を守り、唯一の存在に、神様に、命を賭して仕えると、そう、決めたのです」―――――  浩三の手際の良さで七月末から八月末まで山奥の地元から海沿いの都会へ出て、直階階位検定講習会を受けることになった幸紘。水田管理がクライマックスになっている土地神の神様は地元を離れる事ができず、幸紘にお守り代わりの依り代を持たせてリモート恋愛となる。  依り代に宿ったリモート神様に見守られつつ、マンスリーマンションと研修所のある神社を往復する日々の中で、同じような境遇の人々と触れあい、ぶつかり合い、研鑽しあう幸紘は、神職としても、また潜在する『力』も磨かれていく。 ※この小説は現実世界に寄せてますが設定はまるっとフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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