あらすじ

―――――生きているのは死んでいないだけ。そんな人生だったかもしれない。  人は圧倒的な力の前に無力なのは間違いない。  死ぬときは、どうあがいても、死ぬのだろう。  だったらこの命が燃えつきるその時くらい、その抵抗が無力だとしても、誰にも譲れない自分の信念に殉じて全てを擲ってもかまわないではないか―――――  四歳の頃に人間の基本的な欲を実家である神社の主神に食われた遠野幸紘。死んでないから生きてるだけという諦観の元に、やりたいこともなく日々仕事と家業に追い立てられて暮らしている。  そんな彼の唯一残った欲求は造形すること。四年に一度の厄除大祭に際し、実家の神社に所属する神様が彼の元にやってきたことで幸紘の日常に非日常が割込みはじめる。  神様の美しさに焦がれてその姿を形に留めたいと望んだことから、失ったはずの生きるための欲を取り戻し始める。 ※この小説は現実世界に寄せてますが設定はまるっとフィクションです。  実在の人物や団体などとは関係ありません。

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