あらすじ
天城凪は、未来の断片を“視る”ことができる高校生。
けれどその力は、かつて最愛の妹・灯を救えなかった痛みと結びついていた。
未来を視て、避けようとしたその声が、彼女の命を奪ってしまったのだ。
それ以来、凪は他人と距離を置き、ただ静かに過ごしていた。
そんな彼の前に現れたのが、同じ学校に通う少女・白石璃子。
彼女は人の心の“揺れ”を感じ取る不思議な感受性を持っており、凪の孤独を見抜いたように近づいてくる。
ある日、凪は未来視でひとりの少女の死を予知し、
とっさに行動してその命を救う。
だがその少女が璃子の親族であり、
さらに凪の「妹の死」に何かの因縁があることが明らかになっていく。
「未来は変えるものじゃない。選ぶものだよ――」
妹の残した言葉に導かれ、凪は再び未来と向き合う決意をする。
“視える未来”と“視えない心”が交わるとき、
彼が手にするのは、赦しなのか、それとも――。