あらすじ

新宿の裏路地で小料理屋「燈(あかり)」を営む間宮拓也が、幼馴染の美菜代と再会し、彼女の心の傷を癒しながら、やがて恋人となり結婚するまでの日々を描いています。 拓也は、親が営んでいた寿司屋を継ぎ、小料理屋に鞍替えして一人で切り盛りしています。ある日、美菜代の父親から、家に戻ってきたものの部屋に閉じこもっている美菜代を店で働かせてもらえないかと相談されます。拓也は戸惑いながらも、昔お世話になった近藤さん夫婦の頼みを断れず、美菜代を受け入れることを決めます。 一週間後、拓也の店に現れた美菜代は、派手な金髪とジャージ姿で、昔の面影はほとんどありませんでした。拓也は、美菜代が子供の頃に高熱を出した際に作ってあげた卵とじうどんを振る舞います。美菜代はそのうどんを一口すすった瞬間、大粒の涙を流して泣き出し、拓也はただ背中をさすってやるしかできませんでした。 翌週、美菜代は黒髪に戻し、清潔な服装で店にやってきます。最初はぎこちなかった二人ですが、一緒に働くうちに少しずつ会話を交わすようになり、距離が縮まっていきます。ある日、美菜代は、拓也に初めて彼女ができた頃からグレてしまったことを告白します。拓也は自分の無神経さを謝罪し、二人の間にはより深いつながりが生まれます。 拓也は、真面目に仕事に取り組む美菜代の姿や、時折見せる子供っぽい笑顔、そして人を思いやる心に惹かれていきます。そしてある夜、拓也は美菜代を食事に誘い、二人の関係はゆっくりと恋人へと発展していきます。季節が二つ巡った頃、拓也は美菜代にプロポーズし、美菜代も涙ながらにそれを受け入れます。 二人は結婚し、小さな小料理屋で、これからも長く幸せな物語を紡いでいくことを誓い合うのでした。近藤さん夫婦も娘の幸せを喜び、拓也に感謝の言葉を伝えます。物語は、拓也と美菜代の新しい季節が始まったことを告げて締めくくられます。

連載情報

ウェブ小説