あらすじ
「私に隠しても全てお見通しです。お姉様、私の婚約者であるトレッド様に色目を使うのはやめてください」
いきなり私の元に乗り込んできたかと思えば、なんの前触れもなくそんな言葉を連ねるメイリア。
「色目?どうして私がそんなことを…」
私は全くそんなことはしていないものの、彼女は腑に落ちない様子だ。
「そんなの決まっています。私からトレッド様を奪って、復讐をしたいからでしょう?」
復讐とは、これはなかなか穏やかではない事を…
「…どうして私があなたに復讐を?」
「私が気に入らないからでしょう?義妹がかわいくないのは分かるけど、だからってこんなやり方はみっともないわね」
…一方的に私を敵視しているのは、そっちの方だろうに…
「それじゃあ言わせてもらうけれど、あなたは私に全くみっともない事はしていないのね?それなら毎日毎日あなたが被害者面をして、お父様や義母様、果てはトレッド様にまで私の悪評を吹いて回るあの行いは、みっともなくないの?」
「そ、そんなこと私は…」
…痛いところを突かれたからか、途端に端切れが悪くなる。
「ほかにもあるわよ。あなたの方こそ義姉の私が気に入らないのか知らないけれど、私の部屋やお洋服を汚しては毎回私のせいにしていたわよね?あれだって元を言えばあなたに原因があったんじゃなくって?」