あらすじ

小学4年生の夏、私は弟と土下座せんばかりに懇願し、愛犬**「ソラ」**を家族に迎え入れた。私たちにとって初めての命の契約。だが、当時の私には、その重さよりも「犬がいる生活」という自己満足が勝っていた。 ソラは、庭の錆びた支柱に繋がれた短いリードの先で、秋の高い空をじっと見つめていた。そのリードは、わずか二歩分の土とコンクリート、そして家族の無関心という名の鎖だった。 遊びや自己都合を優先し、ソラの異変に気づこうとしなかったある日。私が焦りから強くリードを引いた瞬間、手に残った革の硬い感触と共に、ソラはアスファルトに倒れ、息を引き取った。 手に残った革の「痛み」は、私が犯した無関心という罪を、永遠に私に刻みつける。 十数年後、私は月夜の庭で、ソラを繋いでいた支柱から天へと伸びる、光り輝く**「空に続くリード」**を握る。 これは、過去の罪と後悔に囚われた私が、愛犬ソラの魂との再会を通じて、永遠の愛という名の贖罪を見つけ出すまでの物語。 「無関心」という名の短いリードは、「確かな絆」という名の長いリードとなり、今も私の心と、無限の空にいるソラを繋ぎ止めている。

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小説を読もう2025/10/21
  • 現在の作品革の痛みが、空に繋がるまで