あらすじ

……さっきから母さんがーー今日の駅事務所で一緒にいたときとは違う、そんな何かに勘付いたような表情でーーこの僕を見つめていることに、僕は気づいていた。  あんまりはっきりとは覚えていないけど、確か進学先を決めるとき、僕は母さんにボソッと一言、鉄ちゃんがいくからだ、と答えたような、そんな気がする。  母さんはそのとき、半分納得するような、そして半分は心配するようなーーそんな表情を浮かべていた。  ……なあ、重和。もう一度聞く。どうしてお前は、突然そんなことをしたんだ?

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