あらすじ
神話の時代が終わり、創造主から独立した人々は、学術と魔術を研鑽させつつ独自の文明を築いていた。
「治癒」を専門とする学術機関(アカデミー)に属しつつ、ハーキマー教会にて、机上の理論とは別の方法でそれぞれ迷える子羊を癒す、吟遊詩人/デルフィナ・セイレーンと、治癒師/アダム・ランカスター。
信頼と冗談で成り立つ二人の関係は、ある夜、酩酊したデルタの一言をきっかけに、微妙な緊張を孕む。
善意から放たれたアダムの「護りたい」という言葉。
しかしそれは、過去に“同情”や“条件付きの庇護”によって傷ついてきたデルタにとって、決して受け取れるものではなかった。
誰も悪意を持たず、誰も踏み越えるつもりはなかった。
それでも言葉だけが、確実に相手の心を刺してしまう。
(本作は、現在執筆中の長編世界観に連なる外伝短編ですが、物語は単体で完結します)
https://kakuyomu.jp/works/822139841822087425/episodes/822139841824490864