あらすじ

県立・並木坂高校。 野球部はあるが、強くも弱くもない、どこにでもあるチーム。 その学校に、**「幻のエース」**と呼ばれる投手がいる。 主人公・**雨宮 恒一(あまみや こういち)**は、 肩も肘も異常なし、球速も制球も一級品。 ――なのに、試合の日になるとマウンドに立てない。 理由はケガじゃない。 心が、完全に折れているから。 中学時代、たった一度の大炎上。 その日から、雨宮は「投げられるのに、投げられない」存在になった。 教室にも行けず、彼の居場所はいつも保健室。 ベッドの上で天井を見ながら、 僕は今日も「もしも」を考えている。 そんな彼の球を偶然見てしまったのが、 世話焼きな保健室の先生と、スタミナ不足の平凡投手。 「こんな球、埋もれさせたら駄目だろ。」 少しずつ、本当にに少しずつ。 キャッチボール一球分だけ、前に進む雨宮。 マウンドは遠い。観客の視線は怖い。 それでも―― 「投げられない理由は山ほどある。 でも、投げたい理由は、まだ消えてない」 これは、 試合に出るまでがクライマックスな野球小説。 勝利より先に、登校を目指すエースの物語。

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カクヨム
カクヨム2025/12/23