あらすじ
耀(よう)朝――表向きは豹苑(ひょうえん)に溺れ、女と遊びにうつつを抜かす“昏君”と噂される若き皇帝・周曜衡(しゅう・ようこう)。
だが後宮の奥では、朝を蝕む党羽が静かに勢力を広げ、皇帝を「殺す」のではなく「操る」ための罠を張り巡らせていた。
江南の少女・楊妙妙(よう・みょうみょう/16)は、ある目的のために自ら“選妃”へ身を投じる。狙いはただ一つ――腐った権力の中枢へ潜り込み、いつか覆すこと。
ところが選妃の夜、皇帝は毒と陰謀に巻き込まれ、妙妙はとっさの判断で彼を救ってしまう。
「妃候補」として名を与えられたのは、栄光ではなく――標的の印。
笑顔の裏で牙を隠す皇貴妃・麗妃(れいひ)も動き出し、後宮は甘い香と礼法の皮を被った戦場へ変わる。
これは、皇帝を倒すはずだった“猫”が、皇帝の最も近い刃となり、
やがて二人で“国を守る影”を作り上げていく――中華後宮×陰謀×護衛恋愛譚。