あらすじ
太陽神の末裔として生まれ、
王族にして聖女と讃えられる少女ローザリア。
民を導き、祈りを捧げ、
誰からも愛されるその微笑の裏で、
彼女はまだ「一人の人」として生きることを知らなかった。
ある日、魔王の側近によって攫われ、
閉ざされた魔王城で出会ったのは――
世界の敵でありながら、
彼女を“聖女”として扱わない魔王ヴェルゼリオだった。
役割を脱いだ先で芽生えた想いと、
避けられぬ運命。
やがて訪れる討伐、封印、そして千年の時を越えた再会。
これは、
不完全だからこそ人は他者を愛せると知る者たちの、
光と影の物語。