あらすじ
アルディア王国第三王女エルフリーデ。
彼女は「雑務王女」と陰で呼ばれ、
誰もやりたがらない事務仕事を黙々と引き受けてきた。
書類整理、意見調整、期限管理。
派手さはないが、滞れば国が回らなくなる仕事ばかり。
――それでも評価されることはなく、
ある日突然、王籍剥奪・国外追放を言い渡される。
行き先も決まらぬまま辿り着いたのは、
書類と契約で成り立つ国、セフィラ通商連邦。
「事務仕事が多そう」
ただそれだけの理由で選んだ新天地で、
エルフリーデは“仕事そのもの”を見られる世界に出会う。
名を出さず、功績を誇らず、
ただ淡々と仕事をした結果――
その存在は、やがて連邦の中枢に届いていく。
これは、
追放された王女が、
自分の価値を取り戻していく物語。
そして、
一枚の書類から始まる、
少し胡散臭い糸目の男との、静かな溺愛譚。