あらすじ
高校生・ゆめにとって、人生の全てはトップアイドル「ヒデト」の推し活にあった。しかしある日、ゆめは戦慄の秘密を確信する。「ヒデトの正体は、腰の曲がった、あの頼りない祖父・太郎ではないか?」
太郎の口癖「わし」のシンクロ、生放送中の不在、そして夜中に古いラジカセの音に合わせて必死にローラースケートの練習をする姿を目撃し、疑惑は確信に変わる。
「私に『かっこいい』と言われたくて、おじいちゃんは命がけで秘密を隠しているんだ!」
大晦日の夜、ついにローラースケートの箱を抱いて真相を問いただすゆめに、太郎が語った切ない真実とは――?
推しへの熱狂と、孫への純粋な愛が起こした、温かくも永遠にすれ違う最高の「誤認」の物語。(一話完結)