あらすじ
「ルーカスは、どうして一人旅をしているんですか?」
「…………ルーカス・カディオとして死ぬため、かな」
初代魔王と同じ黒髪黒眼をもつ魔族は、穏やかに微笑んだ。
なぜ、魔族でありながら勇者と同じラストネームなのか。
なぜ、魔界ではなく人間界を旅しているのか。
なぜ、誰にも助けを求めずに一人で死のうとしているのか。
頑なに過去を語ろうとせず、名前しか教えてくれない魔族の青年。
人類にとって、魔族は最恐の天敵だ。
それでも、テオドールは彼の悲しそうな瞳を見て見ぬふりすることはできなかった。
───これは、死にたがりの魔族の青年と、彼を救いたい人間の少年が紡ぐ優しい物語。
「君を仲間として信用することはできないよ」
「え、それ最早フラグですよ?」
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