あらすじ
揺れたのに、壊れない。
写ったのに、写らない。
見たのに、記録が残らない。
島根の高校生・八坂御布(やさか みの)は、
未明の“被害がない大地震”のあと、
三本足の烏と、黄色く染まった雲を目にする。
その日から、世界は静かに異常を始めた。
全国の神社の写真は中心だけが白く溶け、
文字は意味不明な記号へ化け、
昨夜の揺れは「観測されていない」と発表される。
“おかしい”のに、日常は止まらない。
だが夜。
御布は友人と共に“正体の見えない影”に襲われ、
死の寸前で、白い牛に救われる。
その牛が導く先に立っていたのは——
——普通の高校生が、
神々と破れた世界の最前線に立つ。
和風神怪×現代パニック物語