あらすじ
大学生の廻継人(めぐるつぐひと)は、商品のない個人商店で謎の「飴」を口にし、妖怪や神々など「理外の存在」が見えるようになってしまう。弁償のため、気だるげな女性店長の元で始めたバイト。そこは、客が品物を持ち寄り、代わりに何かを必ず持ち帰る不思議な「物々交換所」だった。
お人よしな継人は次第に店に馴染んでいくが、彼を狙う「飴」の持ち主(高位存在)の影が迫る。継人を人間の世界に戻すため、店長(正体:酒呑童子)は「私は人を騙さない」という己の矜持を曲げる、ある決断を下す。これは、一時的に交わった二人の、切ない交流と別れの物語。