あらすじ
※この作品は『小説家になろう』にも掲載してます。
日本の片隅にひっそりと佇む、商品の並んでいない個人商店。 そこは、狐狸妖怪やあやかし、時には神様までもが訪れる、不思議な「物々交換所」だった。
失恋の末に偶然この店に迷い込んだ大学生・廻 継人(めぐる つぐひと)。彼は、カウンターに置かれていた『飴玉』を「ご自由にどうぞ」のサービス品だと思い、うっかり口にしてしまう。 その瞬間から、継人の目には、普通の人には見えないはずの「理外の生き物」たちが見えるようになってしまった。
「あんた、ウチのモンを勝手に食ったな。ここで働いて弁償してもらう」
継人は、気だるげで妙に美人だが、どこか底の知れない店長の「鶴の一声」により、このあやかしの集う店でバイトを始めることになる。
河童が置いていく「尻子玉」。天狗が交換していく「葉団扇」。 人間には理解不能なガラクタ(?)が取引される日々の中で、継人は次第に自分の居場所を見つけていくが……。
店長の口癖は、「私は人を騙さないよ」。
果たして、継人が食べてしまった『飴玉』の正体とは? そして、店長が隠している「秘密」とは?
気だるげな美人店長と「見える」ようになってしまった大学生が織りなす、あやかし日常奇譚