あらすじ

国が繁栄する時、青い鳥が現れる。そんな伝承が残るフェラデル国での出来事だ。 『優しすぎる王太子』――国民は次期国王に憧れ、貴族は頭を抱えていた。良く言えば誰にでも平等で、悪く言えば優柔不断だからだ。 没落しかけた伯爵家の令嬢であるエレナは家の再建のために、次に行われる『王太子妃選定会』に参加することに。『優しさしか取り柄のない王太子』の心を射止めてみせようと決意する。 しかし、王太子――リュシアンの優しさの裏には過去の陰謀の影があった。妹を守れた代わりに母を守れなかったのだ。 リュシアンの妹であるオーレリアと公爵令嬢のイザベラは結託し、妃候補となったエレナを陰謀の渦へと巻き込んでいく。思わぬ罠に翻弄される彼女を救おうとする者は誰もいなかった。オーレリアは単に兄を心配し、没落貴族出身のエレナでは納得出来なかった。イザベラは自分を選ばなかったリュシアンを逆恨みしたのだ。 エレナは偽りの愛から真実の心を見つけた途端、妃候補から外されてしまう。リュシアンも貴族の言いなりになり、エレナの離脱を許してしまう。 ある時、隣国との条約交渉に失敗し、戦争の危機が迫る中で、エレナはリュシアンとの結婚を諦め、没落していく家と運命を共にしようと決意する。しかし、不意に国王から登城を命じられた。冴え渡る頭脳を信頼しての補佐への任命だった。エレナは自分の心を貫いて良いのか悩みに悩んだが、好きという気持ちは捨てられなかった。 再会したエレナとリュシアンはぎこちなく接するが、最後に『好き』と伝える機会だとエレナは奮起する。 リュシアンはようやく自分の気持ちに素直になり、オーレリアとイザベラの意見を跳ね除けた。 エレナとリュシアンは結婚式の日に、国を象徴する青い鳥に祝福されるのだった。

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小説を読もう2025/10/30
  • 現在の作品優しすぎる王太子に妃は現れない〜私がその座を手に入れてみせましょう〜【完結】