あらすじ
『夜宴の黒花』と呼ばれ、社交界で優雅に微笑むヴィルエ。
しかし彼女の目的は、国に仕える密やかな諜報任務であった。
そんなヴィルエは冷徹な伯爵アクシオ・ニーベルジュとの政略結婚を命じられる。
「お前に興味はない」
互いに深入りしない、それが最良の関係のはずだった。
──彼の裏の顔を、暗殺者だと知るまでは。
己を切り捨てて生きる男。
任務のため微笑む女。
交わらぬはずの二人の距離が揺らぎだす。
そして触れたのは冷徹であるはずの夫の、意外な可愛らしい一面だった。
「できるものならどうぞ。簡単にわからせられると思わないでくださいね」
「……こ、これは! 違う、お、俺は別に……!」
闇に生きる夫婦と理解の物語。
──その反撃が、甘すぎることなんて知らずに。
※本作品は、長編版『悪妻わからせ~』の短編版です。