あらすじ
小学六年生は面白い。この時期から少年少女たちが次々と思春期へ移行し始める。だがそれには個人差があり、いつまでも子供のままでいる子や、一足先に子供から卒業する子もいる。
主人公の少年・藤城皐月はまわりの友達よりも一足早く大人の階段を駆け上がった。同級生の女子だけでなく、女子高生や芸妓たちとも恋愛関係になり、皐月の内面世界に影が差し始めた。
修学旅行で京都・奈良へ行くことになり、歴史や宗教を学んだ。このことがさらに精神世界への関心を高めたが、陶酔することができずに絶望を知った。
藤城皐月物語は主人公の少年・藤城皐月の小学校卒業までを描く、やや純文学寄りの長編小説です。京都・奈良の観光ガイド的な要素もあります。