あらすじ

病弱な母・綾子の静養の為、藤岡美琴(十四歳)は綾子の実家である石蕗家に身を寄せる。
 祖父・石蕗義一は一見厳格そうに見えて穏やかな人格者で、周辺の人々には『ご隠居』の相性で親しまれていた。
 石蕗家に一人の男性が訪ねてくる。男性の名前は工藤透匡、海軍大佐で戦艦・雲舟の艦長だ。
 なぜ、彼が石蕗家を訪れたかと言うと、婚約者である藤岡美琴に会うためである。

『喜べ、若い娘だ』
 上官である戸坂正義(正義)は、そう言って透匡を伊豆にある石蕗家に向かわせた。
 二十歳も違う見合い相手に互いに驚きつつも、美琴は透匡を『素敵すぎる』、透匡は『賢い娘だ』と互いに好印象だ。

 まだ、恋愛感情はないものの、二人は仲良くなる。

 

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