あらすじ
地味で平凡なOL・桜井ひなたのささやかな楽しみは、毎朝のお弁当づくり。
そんなある日、職場でうっかり同僚の弁当と自分のを取り違えてしまう。
しかもその相手は、いつも無表情で近寄りがたい営業部の瀬野さんだった――。
お詫びのつもりでおかずを交換したのをきっかけに、
気づけば二人は給湯室の隅でこっそりランチをするようになる。
ブロッコリーのゆで時間、卵焼きの甘さ、お弁当箱の詰め方。
他愛もない会話のはずなのに、少しずつ心の距離が近づいていく。
無表情な先輩が見せる小さな笑顔。
お弁当越しに伝わるぬくもり。
そしてある日届いた「最後のランチ」に、彼女は気づく――
この気持ちは、もう“お詫び”なんかじゃない。
日常のなかにじんわり恋が溶けていく、
笑って、ほっとして、少し甘いお弁当ラブストーリー。