あらすじ
交通事故で命を落とし、目が覚めるとそこは剣と魔法の異世界だった。 転生し、最強になるはずだった俺は、絶望的な現実を突きつけられる。
「魔法、使えませんね」
剣もまともに振るえない現代人の俺は
異世界でも無価値な存在。
残念な冷たい視線に
俺の夢はあっけなく崩れ去った。
そんな俺の前に現れたのは、隕石の力を宿す、炎の魔法使いエリアス。 傲慢で、口が悪く、だが自分の力に苛立ちを募らせる少女だった。
彼女の炎は強大だが詠唱時間がかかる。
絶体絶命の窮地。
俺は反射的にその小さな手を取った。
その瞬間、体中に電流が走り、剣がエリアスの炎を宿す。
そして、もう一人。 冷静な笑みの裏で、常に焦燥を隠し持つ水の魔法使いイージア。 彼女と手をつなげば、剣は凍てつく氷を纏う。
彼女たちの魔力を借りて真価を発揮する俺。
彼女たちと手をつなぐことだけが
俺がこの世界で存在する唯一の価値だった。
これは、無力なはずの少年が女の子たちの存在を繋ぎ合わせ
最強の力を手に入れる物語。
だが、彼はまだ知らない。
この異世界がかつての世界の成れの果てだということを。