あらすじ
世界は壊れかけていた。太陽フレアで文明が崩壊した都市の片隅、忘れられた時計塔に暮らす孤独な修理屋・時枝響。彼には、物に触れると過去の記憶を読む、呪いにも似た力があった。
ある日、彼の元に持ち込まれたのは、一体の美しき自動人形。それは、ただのガラクタではなかった。その修理をきっかけに、響の孤独な日常は終わりを告げる。
目覚めた人形に宿る、謎多き魂。その力を巡り、都市の暗部で暗躍する組織、国家、武装集団の思惑が交錯する。響は、人形と心を通わせる中で、自らの能力の真の意味と、この壊れた世界で果たすべき役割を知ることになる。
これは、鉄屑の中から生まれた魂と、孤独な修理屋が奏でる、切なくも力強い再生の物語。