あらすじ
失われた青春は、怪異を跳び越えられるか──
「あんた、憑かれてるよ」
中学時代に走り高跳びのエースとして活躍した女子高生、冬月夜。
だが、謎の体調不良が彼女の夢を奪った。その正体は、怪異に憑かれやすい霊媒体質という呪いだった。
そんな夜が出会ったのは、怪異に一切憑かれない祓い師の青年、神月樹だった。樹は、夜の体調不良と、冬月家が代々抱える秘密、そして妹・夕の出生にまつわる重大な真実を解き明かす。
憑かれる少女と憑かれない青年。正反対の二人は、失われた青春の裏に潜む怪異と、謎に満ちた家族の秘密に挑む。
隠された真実が明らかになるとき、二人の運命は──。
あやかし怪異×学園ホラーミステリー
■登場人物紹介
冬月夜: 元走り高跳びの選手で中学時代は県大会優勝の実績を持つ。
謎の体調不良で夢を諦めた後、霊媒体質に悩まされる憑かれやすい女子高生。樹との出会いと怪異との戦いを通して、再び空高く跳ぶための「希望」を見つける。
神月樹: 怪異に憑かれない特異体質を持つ祓い師。
他の祓い師と違い、霊感を持たず、霊の姿を見ることも声を聞くこともできない。しかし、怪異に対する絶対的な知識と類まれな洞察力で、冬月夜を導いていく。実は過去の出来事から霊力を失うという重大な秘密を抱えている。
冬月夕: 夜の妹で、生まれつき身体が弱い。
姉の体調不良の原因が自分にまつわる「重大な秘密」にあることに気づいている。大好きな姉が再び輝くことを誰よりも強く願っており、彼女を支えるためにある決意を秘めている。