あらすじ
ある年明けの空に、「獄門新聞」なるペラ紙がばら撒かれた。曰く、金十億円を手に入れられる機会が近々訪れるのだという──。
地方都市・紫吹市。人口二十九万を数えるそこに、合計三七四人の「獄門少女」が解放された。
彼女たちは斬られても焼かれても潰されても死なず、地獄ですら持て余された異形の少女たちである。
それ故の「不死身の罪」で長らく地獄に幽閉されていたが、ある時閻魔大王によって、再び現世で自由に生きる権利を手に入れるための「死の遊戯」に参加させられることとなる──。
規則一:地上の人間と主従の契りを交わすこと。人間を主人とし、可能な限り人の世への混乱を抑えること。
規則二:獄門少女にとどめをさせるのは主人となった人間のみ。
規則三:獄門少女、主人、いずれかが絶命した場合遊戯からの脱落を意味する。主人は記憶を改変され、それまでの日常生活に戻り、獄門少女は地獄へ強制送還となる。
規則四:まずは残り二百組になるまで殺し合う。
報酬について:最後まで生き延びた者について、獄門少女には人間界での自由生活権を、主人には金十億を与える。
両親亡き後、叔父の家に引き取られたと言うことを除けば平凡な高校生にすぎない宵村銀慈郎は、あるとき目覚めるとベッドの中で眠る、ほのかに血の香りがする美しい女と対面する。
彼女はまさしくその「獄門少女」であり、銀慈郎を主人として認めるという。
銀慈郎は己自身の生きる理由を、彼女といることで見つけ出せるかもしれないという予感を抱き、契約の口づけを交わすのだった──。
※完全人力創作
※イクサガミを読んでいて、影響を受けまくってこれを妖怪や現代ファンタジーに落とし込めないかと妄想してこねくり回した作品です