あらすじ
突然の再会は、懐かしさよりも衝撃だった。
魔導士として戻ってきた彼は、もう“あの頃”の彼じゃない。
でも──目が合った瞬間、何かが音を立てて動き出した。
「迎えに来たよ。今度は……ずっとそばにいたい」
そう言った彼の瞳は、昔よりもずっと真っ直ぐで、強くて。
けれど、どこまでも優しかった。
戸惑いと不安。
それでも、甘やかすような声に、私の心は少しずつ揺れていく。
少しずつ、近づいていく心の距離。
幼い約束を確かめるように、痛みもぬくもりも受け止めながら──
私は、彼の愛に深く沈んでいった。
ただ助けたかっただけなのに。
気づけば私は、抑えきれない想いに呑まれていた。
触れたくて、確かめたくて。
でも、その愛は甘くて、息ができないほどに苦しかった。
たとえこの恋に終わりがあるとしても。
──私はもう、彼に溺れていくしかなかった。
甘さと執着が絡み合う、少し苦くて優しい恋の物語。