あらすじ
突然の再会は、懐かしさよりも衝撃だった。
魔導士として戻ってきた彼は、もう“あの頃”の彼じゃない。
でも──目が合った瞬間、何かが音を立てて動き出した。
「迎えに来たよ。今度は……ずっとそばにいたい」
そう言った彼の瞳は、昔よりもずっと真っ直ぐで、強くて──
けれど、どこまでも優しかった。
気づけば、「可愛い」って言われるたびに、心が揺れていた。
甘やかすようなそのまなざしに、戸惑いながらも、抗えなかった。
少しずつ、近づいていく心の距離。
それは、幼い日の約束を確かめるように、
胸の痛みとともに、ゆっくりと深まっていく。
彼はどこまでも優しくて、甘やかすようなその瞳に、
気づけば「可愛い」って言われるたび、心が揺れていた。
そして──
私を守って傷ついた彼を、なんとか助けたくて。
そのために渡した薬草が、“生きようとする本能”を刺激する副作用を持っていたと知ったとき、
すべてが、ゆっくりと熱を帯びていった。
荒くなる呼吸。揺れる瞳。
その熱が、誰かに向けられるのは嫌だった。
ただ助けたかっただけなのに──
気づけば私は、自分でもわからない衝動に突き動かされていた。
「……キスしても、いいよ」
甘さと執着が絡み合う、少し苦くて優しい恋の物語。
※本作は、触れ合いの奥に“心”を描くことを大切にしています。
甘く激しい展開は、中盤からじっくり描いていきます。