あらすじ

突然の再会は、懐かしさよりも衝撃だった。
 魔導士として戻ってきた彼は、もう“あの頃”の彼じゃない。
 でも──目が合った瞬間、何かが音を立てて動き出した。

「迎えに来たよ。今度は……ずっとそばにいたい」

 そう言った彼の瞳は、昔よりもずっと真っ直ぐで、強くて──
 けれど、どこまでも優しかった。

 気づけば、「可愛い」って言われるたびに、心が揺れていた。
 甘やかすようなそのまなざしに、戸惑いながらも、抗えなかった。

 少しずつ、近づいていく心の距離。
 それは、幼い日の約束を確かめるように、
 胸の痛みとともに、ゆっくりと深まっていく。

 彼はどこまでも優しくて、甘やかすようなその瞳に、
 気づけば「可愛い」って言われるたび、心が揺れていた。

 そして──
 私を守って傷ついた彼を、なんとか助けたくて。
 そのために渡した薬草が、“生きようとする本能”を刺激する副作用を持っていたと知ったとき、
 すべてが、ゆっくりと熱を帯びていった。

 荒くなる呼吸。揺れる瞳。
 その熱が、誰かに向けられるのは嫌だった。
 ただ助けたかっただけなのに──
 気づけば私は、自分でもわからない衝動に突き動かされていた。

「……キスしても、いいよ」

 甘さと執着が絡み合う、少し苦くて優しい恋の物語。


※本作は、触れ合いの奥に“心”を描くことを大切にしています。
甘く激しい展開は、中盤からじっくり描いていきます。

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アルファポリス
アルファポリス2025/07/29
  • 現在の作品この愛に沈んで、息ができなくなる前に