あらすじ
人の中に生まれた“穢れ”――
人々の病、絶望、憎しみ、すべての負の感情が凝縮された存在。
それは、静かに世界を蝕みながら、誰にも気づかれずに拡がっていた。
久慈良平。
幼いころから、人の身体に宿る”声なき叫び”を聴く力を持つ青年。
その能力に翻弄されながらも、
他人を救うたび、自らの身体を蝕んでいく運命に抗っていた。
そして、谷崎誠。
良平と同じ施設で育ち、
“穢れ”を喰らい、己の武器と変える異能を持つ存在。
世界に潜む悪性物と、ただひとり戦い続ける戦士。
街に潜む「感染者」と呼ばれる存在たち。
一瞬の接触で病の根源を植え付け、静かに破滅を広げていく彼らは、
やがて、人類全体を脅かす”新たな災厄”へと進化を遂げる。
大切な人を救うために。
自らの命を賭けてでも、誰かの希望を守るために。
この世界に、祈りを残すために。
穢れに満ちた夜を越え、
わずかな希望を灯すため
これは、
穢れ喰らう者たちの、哀しくも美しい戦いの物語。