あらすじ
街道沿いに建つ、非合法の遊女屋でもある旅籠(はたご)の養女として引き取られた「私」は、ずいぶんと長く虐げられ、醜女と言われつつ朝から晩まで下働きをして暮らしていた。
そんな自分にやさしく語りかけてくれるのは、年に一度、桜のころに届く誰かからの文(ふみ)だけ。
こっそりと隠し持ったそれらを心の拠り所に生きてきたが、ある日、とうとう養母の戒めを破ってしまった。外の客に顔を見られたのだ。
なぜか、すっかり目をつけられた「私」は、客が指定したその日まで小部屋に閉じ込められてしまう。
「私」の運命はどうなるのか。
まさかこのまま──?
※「小説家になろう」の同タイトル作品を改稿しています。