あらすじ
──それはやがて死に至るという、恋の病。
麗国を護る真竜の一族の療は、麗国大司官の長である紫雨と、ある事件をきっかけに身体を繋げた。
だがそれは決して想いを交わすのことのない、目合いだけの関係だった。
彼が真に想う人は二人いる。一人はすでに他界し、もう一人は別の人と結ばれた。
療は自分が彼らの『代わり』なのだと自覚していた。紫雨の心を癒やすことが出来るのなら『代わり』でも構わない。
そう、思っていたというのに。
紫雨を想う心は、次第に療を蝕んでいく。
ことり、と落ちるのは一枚の金の鱗。
彼を想う度に療の黄竜の鱗が一枚、また一枚と剥がれ落ちてはやがて黒く染まる。
それはやがて死に至るという竜の恋の病、落鱗病だった。
治療法はふたつある。
ひとつは想いを叶えること。
もうひとつは想いごと記憶を消し去ること。
彼に想いを伝えるつもりはなかった。
迷惑になるだけだと分かっていたから。
でも彼を忘れたくない。想い続けることを、どうか許してほしい。
療の選んだ未来とは──。
人×竜が織り成す、切ない中華風異世界ファンタジー。
※こちらの作品はエクレアノベルス様より配信中の作品
『竜の御手付きー蒼竜は愛し子への愛に溺れるー』と
各投稿サイト様にて完結済みの作品
『蒼竜は泡沫夢幻の縛魔師を寵愛する』
こちらに登場する紫雨と療のスピンオフ作品となります。単品でもお楽しみいただけますが、両作品をお読みいただきますと、より一層お楽しみいただけます。