あらすじ
高一の春から夏に、二人が出会ったミステリーと始まりの物語
そのクラスには中島が二人いた。
漢字は同じでも性別と読み方が違うなかしま君となかじまさん。
学校必須の部活動でなかしま君は漫研を、なかじまさんは文芸部を選んだ。
丁度その年は文芸部の創部三十周年と漫研の創部二十五周年が重なっていた。
それを記念して部誌を共同製作する話が持ち上がる。
その準備の際、文芸部の部誌『糸』のバックナンバーが、1~5号だけ無くなっている事になかじまさんは気が付いた。
先輩によると去年確認した際には、全て揃っていたらしい。
そうして無くなったバックナンバーにはとある女生徒の作品が掲載されていた。
しかし彼女の名前は当時の卒業アルバムには見当たらない。
部誌に最後に彼女が残した作品には『何かから逃げる』とだけ書かれていた。
一体彼女はどこに消えたのか?
…そこには三十年前の秘密が隠されていた。