あらすじ
第1回ルビーファンタジーBL小説大賞向けのあらすじ(1200字)
「はるか昔、この視界の王たる夢秤王は、香音(かね)を聞き分けられる人々に視界樹で作られた夢秤を授けた。彼らは「夢使い」となって視界樹の幹からおりる夢という香音を聞き、髪を伸ばし手や爪を使い、依頼人の望む「夢」をおろして暮らしていた。彼らはそれを「贖い」と呼ぶ。ちなみに、秤の金の側におりるのは「晏(あん)」、銀の側を「魘(えん)」と言った。
不況になった昨今は誰も夢など買わないため、夢使いの青年は都会のコンビニで働き始めた。そこには何事も卒なくこなすイケメン大学生がいた。大学生は自分がいた北の土地では夢使いは尊敬されていたと語る。「北の夢使いは優秀な方が多いと聞いています」と夢使い。「あなたは?」と、問い返された夢使いは「試してみますか?」と答えてしまう。言った瞬間、出身地を聞かれたのだと理解したが遅かった。大学生は「おれの家、来ますか?」と言ってから夢使いに好きだと告白をした。夢使いは、夢秤を調整していないと断って、今は修行中で手いっぱいだと返答を保留にしたが、恋が夢のようにおりてくると言った大学生の言葉に自分たちの未来を思った。
それから暫くして夢使いの高校のクラスメイトの委員長が偶然コンビニにやってくる。彼女は夢使いの初恋の人だった。委員長の依頼を受けた夜、夢使いは彼女が恋人から酷い仕打ちをされていると知り、もっと自分を大切にしろと言ってしまい家を追い出される。夜道を歩いていると大学生の彼と出会う。彼は何故か夢使いについて詳しい様子だ。翌朝、晏(あん)という特別な夢を見た委員長が夢使いに謝罪し、彼の背中を押す。夢使いは大学生の家に行った。そこで大学生の初恋の相手は、とうに亡くなった「北の夢使い」だと聞く。しかも彼は少年時代にその男と関係していた。自分を愛してくれているものだとばかり思っていたのに違うと思い、夢使いは逃げだした。大学生は店長に住所を聞いて彼の家まで追ってきた。大学生は初恋の相手への償いのためもう誰も好きにならないと自分を縛っていた。まして相手が夢使いだとすれば止めたかったと。なのに「おれは、あなたが好きなんです。止められなかった」と告白する。
二人が結ばれた明け方、夢使いは視界樹からいくつもの香音がおりていき、人のなかで「滋養」となり、それが視界樹の幹をかけのぼる様を見た。
時は経ち、大学生は「夢使い」を学問的に研究する研究員になり、夢使いは魘使いとして名をあげていた。そんな夢使いにヤクザが迫る。自分の腕を欲する男の依頼に夢使いものめりこむ。それを知って嫉妬にかられた研究員は激しく夢使いを非難した。いっぽう研究員は「北の夢使い」そっくりの姪に出逢う。ヤクザと縁を切った夢使いは、ある人間の魔手に落ち―――ラストは大団円です」
※第1回ルビーファンタジーBL小説大賞に応募のため、一部非公開になっているエピソードがあります。悪しからず、ご了承ください。
なお、他サイトで全文読めます。→https://novel18.syosetu.com/n1558bq/
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「夢使い」の青年と大学生。ふたりはコンビニのバイト同士。仲はけっして悪くないけど、ちょっと微妙な距離……。「夢使い」という不思議な仕事を生業にするコンビニ店員と、大学生アルバイトのお話しです。第三部から彼らのまわりのひとびとと、彼らのその後のお話となります。
第一部:夢のように、おりてくるもの
第二部:梯子(はしご)と車輪
第三部:『夢の花綵(はなづな)』
※シリーズ全体を通して異性愛・同性愛・両性愛など、多様な形の「恋愛」を性表現を交えて描いています。物語の都合上、事前の予告なく暴力や反社会的行為等の描写を展開することもありますので、閲覧の際には以上の点をお含みおきくださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
※作中の表現はあくまで虚構世界のものであり、現実の犯罪や差別、暴力等を推奨するものでは決してありませんし、それらに抗するために書いています。