あらすじ

アンティークコレクターであるとともに昆虫マニアでもある富豪、綾部渡の依頼を受けて、柏木はツタンカーメン王の胸飾りのレプリカの完成披露パーティの席上で、スカラベ(ヒジリタマオシコガネ)の生態について講演を行なった。講演後、綾部秘蔵のコレクションである古代中国の副葬品の宝玉、玉蝉(ぎょくせん)が、胸飾りに続いて披露される手はずになっていたが、玉蝉を納めたはずのオルゴール箱はもぬけの殻だった。衆目の中で、犯人は最高級の翡翠の宝玉をまんまと盗み出したのだ。オルゴール箱から香水の香りがすることに気づいた柏木は、思いもよらない方法で犯人を見つけ出すと宣言して周囲を驚かせる。研究室から取り寄せたコガネムシに、犯人を嗅ぎ当てさせるというのだ。そんな警察犬のような真似が、ちっぽけなコガネムシに可能なのだろうか……。

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小説を読もう2024/06/26
  • 現在の作品玉蝉(ぎょくせん)