あらすじ
捨てられ、忘れられた数々の思い出が眠る《オモイデ屋》。不死の血が生みだした妖魔が眠る《黄昏庭園》。
《オモイデ》と《黄昏》が混じりあい、呼び寄せるのは絶望だけなのか。
都筑颯太(つづきそうた)は学校からの帰宅途中、オモイデ屋という店に向かう。兄である涼太(りょうた)がオモイデ屋で働きだした理由を知るために。
オモイデ屋に向かう途中、颯太は奇妙な青年とすれ違う。白く長い髪と端正な顔立ち、左目を覆う黒い眼帯と頬にある生々しい傷痕。その姿から颯太が感じ取ったのは、かつての愛読書【黄昏の慟哭】の主人公、不死の死神リオンのイメージだった——