あらすじ
あらすじ※ネタバレあり
汐風は炎を操る力のせいで、親友にやけどを負わせてしまった過去があり、それ以来、人と関わることを避けていた。
春、叔母の家がある神奈川へ引っ越した汐風は、自宅へ向かう途中、坂の途中の神社で桜という少女と出会う。桜と顔を合わせるたび、汐風は彼女の純粋さに触れ、次第に惹かれていく。
そして桜に想いを告げた汐風。しかし、桜は汐風を拒絶する。ショックを受ける汐風を慰めたのは凪だった。凪に背中を押され、汐風は桜の口癖を思い出す。
『桜になりたい。世界中に愛される桜に』
『意味がある』
『君は必要だよ』
桜の言葉に隠されていたSOSにようやく気付いた汐風は、急いで桜に逢いに行く。
汐風の思いに、桜はとうとう自身の秘密を打ち明ける。
桜はなんと、クローン人間だった。もともとは本体の病を治すため本体のDNAから作られたが、本体が亡くなってしまったため、桜は生き延びていたのだ。しかし、ひとりぼっちとなってしまった桜は、自身の存在意義を見失っていた。
「君は代わりじゃない。偽物でもない。君は君、僕の好きなひとだよ」
その後、両思いになったふたりは幸せに過ごしていた。
しかし、それも長くは続かなかった。
クローンである桜は、短命という残酷な運命を背負っていた。汐風とふつうの生活をしてしまったがゆえに臓器が限界を迎えていたのだ。臓器が機能不全を起こしている桜に対し、研究所は安楽死させるという決断をする。
研究所の職員である蝶々からその知らせを受けた汐風は、ショックを受け、取り乱す。
最後に面会するかどうかの選択を迫られた汐風は、答えることができず、ひとり神社へ向かった。そこで汐風は、桜からの手紙を見つける。
桜の思いを受け取り、最後にもう一度会うことを決意した汐風。
桜にじぶんの思いを真正面から伝えた汐風は、その後、選択することを恐れず、己の道を進むのだった。
※こちらの作品はノベマ!でも掲載しております。