あらすじ
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「ここまで僕らに婚約において譲歩をさせておきながら、なんの結果も出せないとは…こんな事なら婚約など結ぶのではなかったな…」
そう口をとがらせるサレーンに対し、婚約関係にあるエリーエは反論の声を上げた。
「それはあなたが一方的に私を婚約者として仕立て上げただけではありませんか。私はあなたと婚約するつもりなどなかったのに、周囲の人々に勝手に話を進めて…貴族家の説得はあなたの側近であるリアックさまが行ったのでありましょう?すべてはあなたの指示でやったと話を聞いています」
エリーエの反論は筋が通っており、すべて事実であった。しかしプライドが高く自分中心的な考えを持つ彼には、この言葉は到底受け入れられるものではなかった。
「…やれやれ、この僕の婚約者の立場にしてやったというのに、ここまで無礼な言葉を吐けるとは…そんな大口をたたいたところで、どうせ僕無しではいられないのだろう?元の君になど戻れないのだろう?」
「何を言っているのですか?私は何度もこの婚約の見直しを進言しているではありませんか。それを繰り返し握りつぶしているのはむしろあなたの方なのではありませんか?」
何も言い返せないからか、私のこの言葉に対して正確な言葉は帰ってこなかった。帰ってきたのは…
「…いっそのこと、死んでくれればいいのだがな」
「…」