あらすじ
――数か月前――
「ロハン様、どうかお考え直し頂くことはできませんか?いきなり婚約破棄だから出ていけと言われても、それはあまりにも理不尽な」
「うるさいぞ!!私は同じことを何度も言うつもりはない!…ああもう、顔を見るだけでも吐き気がしてくる…」
ロハン様は乱暴に私の手を振り払うと、そのまま早歩きで私の前から姿を消してしまう。…その場に倒れこんだ私に、振り返ることもなく…
――シャナ視点――
ロハン家を追放された私は行く当てもなく、周囲をふらふらとさまようしかなかった。…そんな私に救いの手を差し伸べてくれたのが、同じくロハン家を追放されたフォーレ様だった。ロハンの独裁に異議を唱えた彼は問答無用で屋敷を追い出され、単身逆襲の時をうかがっていたという。
「フォーレ様、一体どうされるおつもりなのですか?」
ロハンは影響力が大きく、生半可な攻撃ではかえって返り討ちにされてしまうだけだろう。
「大丈夫、僕に考えがある。…あの男の影響力を鑑みてこその作戦さ」
そう言いながら笑みを浮かべる彼の姿に、頼もしさを感じずにはいられなかった。
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