あらすじ
「神聖属性を持つ魔法使いだというから婚約してやったのに、全然そんな素質無いじゃない…あーあ。本当に無駄な時間だったわ…」
「…」
けだるそうにそう言葉を発するのは、私の妹であるメーアリア。彼女はつい先日まである男性と婚約関係にあったものの、今はそうではなくなっている。…というのも、彼女にとっての誤算が発生してしまったからだ。
「別に神聖属性使いじゃなくても、婚約破棄だなんてあんまりじゃないの…?一度は将来を誓い合った男性だというのに…」
メーアリアの婚約相手であったリアーク様は、この世界でも数少ない神聖属性魔法の使い手なのではないかと言う噂があった。それゆえに多くの女性が彼にアプローチをしていて、メーアリアはめでたく彼に選ばれたというわけだ。…にもかかわらず、彼の属性が本当は神聖属性ではないことを知った彼女は、早急にその婚約を破棄してしまったのだった。
「あのねマナお姉様、あなたは男性経験が無いからそんな幼稚な事が言えるのよ。私は自分を妥協したくはないの。自分にきちんとふさわしい男性と婚約をしたいの。それなのにあんな偽りの属性男と婚約だなんて、死んでも嫌だわ」
「…」
ちょっと注意をすればこの態度…彼女の頭に反省と言う言葉はないらしい。
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