あらすじ
「ユリーナス、呼び出された理由はもう分かってるな?」
高圧的な雰囲気でそう私に言葉を発する、婚約者様のベルオーク。
「理由とは…なんですか?」
突然に呼びされる事はこれまでにも何度もあった。その多くの理由は、彼が心を許す妹であるリーフィに関する事だった。
けれど今回に関しては、どうやらそうではなさそうだった。
「今僕たち二人は婚約者の関係にある。そしてこれはこれからも続いていく。君はそう思っているんだろう?しかし残念ながら、そうではなくなってしまったんだ。それを話たくてね」
いやらしい笑みを浮かべながらそう話をするベルオーク。その本位はおそらく、婚約破棄を話題に上げることで動揺する私の姿を見て楽しみたいのだろう。以前にも、妹のリーフィとの関係を親密にするなどと言って私の様子をうかがっていたことがあった。
しかしだからこそ、私はそんな彼に付き合ってあげるつもりはなかった。
「そうですか…婚約破棄されるというのなら、もう私に存在価値はないという事ですかね?」
私がそんなことを言ったのが意外だったのか、どこか動揺した様子を見せる彼。
「あ、ああ…そ、そういう意味にも取れるな…しかし別に無理をする必要はないぞ?謝れば許してやらないことはないとも…」
そんな身勝手な彼のもとに居続ける理由はない。私はそのまま彼の元を飛び出したのだった。
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