あらすじ
「エリナス、呼び出された理由はもう分かってるな?」
高圧的な雰囲気でそう私に言葉を発する、婚約者様のルーク。
「理由とは…なんですか?」
突然に呼びされる事はこれまでにも何度もあった。その多くの理由は、彼が心を許す妹であるスフィアに関する事だった。
けれど今回に関しては、どうやらそうではなさそうだった。
「今僕たち二人は婚約者の関係にある。そしてこれはこれからも続いていく。君はそう思っているんだろう?しかし残念ながら、そうではなくなってしまったんだ。それを話たくてね」
いやらしい笑みを浮かべながらそう話をするルーク。その本位はおそらく、婚約破棄を話題に上げることで動揺する私の姿を見て楽しみたいのだろう。以前にも、妹のスフィアとの関係を親密にするなどと言って私の様子をうかがっていたことがあった。
しかしだからこそ、私はそんな彼に付き合ってあげるつもりはなかった。