あらすじ
「セレイルーラーか…別に悪い魔法ではないが、今の時代必要な物かねぇ…」
「そ、そんな…私はリーバル様に言われた通りこの治癒魔法を習得に…」
「うるさいぞ!!私に言い訳するな!!」
「っ!」
…ものすごい剣幕で口調を荒げるこの人物は、私の婚約者であるリーバル様だ。…彼は何か気に入らない事があると、すぐにこんな態度になる。その上でただの思い付きで私に命令を出したりするものだから、こっちとすればたまったものではない。
「…申し訳ありません…」
…私とて、こんな男と婚約などしたくてしたわけではない。…ある人物に仕組まれたのだ。…この男の妹である、リナによって…
――――
「…もう十分ではないかしら、お兄様…いかがでしょう?このあたりで婚約破棄を告げて、次の獲物を狙ってみては…」
「くっくっく…さすが私の愛する妹であるリナ…悪い表情の君もまた素敵だ…」
「だって…お兄様との愛情表現ではありませんか…女を罠にはめて徹底的に二人でいじめる…こんなにも興奮する事はありませんわ…」
「私も同じだよリナ…よし、君の言う通りそろそろあの女にも飽きてきたころだ。ここらあたりで次の獲物を探すとしようか」