あらすじ
「そうですか、ノリッド様は今日もエレニカ様の所ですか…」
幼馴染に存在価値を奪われた婚約者は、静かに退場することを決意する
「これで何日連続になりますかな…このままでは婚約者であるフィーナ様に何とお伝えすればいいのか分かりません…」
ノリッドの腹心である二人の人間が、互いに頭を悩ませながらそんな会話を繰り広げている。彼にはフィーナと言う正真正銘の婚約者がいながら、幼馴染であるエレニカとの関係を選んでいるのだ。これまではだましだまし誤魔化して来たものの、ここ最近になってさらに悪い方向へと拍車がかかっていた。
「これは真実の愛なんだぞ!お前たちだって必ずこの愛に目覚める時がやってくる!どうか僕の事を信じてくれ!僕はただ目の前の欲にすがっているわけではない!人間として正直に生きているだけだ!!」
もはやなんと言い訳すればいいのかも浮かばず、互いに目を伏せる腹心たち。