あらすじ
「リエック様、おっしゃっていることの意味がよく分からないのですが…」
婚約者であるリエックにそう聞き返すルルナ。突然に部屋へと呼び出されたかと思えば、飲み込みようもないようなことを突然に知らされたようだった。そんな彼女に対して、リエックは動揺することもなく冷静に言葉を繰り返す。
「君との婚約は取りやめにすることに決めた。僕には真実の愛を誓い合うべき相手が他にいたんだ。その相手は君ではなく、かねてから幼馴染として共に生きてきたテレシアだったんだ」
理解などできるはずもない。いきなり真実の愛だの、幼馴染との関係を貫くだの、さらには婚約を破棄するとまで言っているのだから。
「は、話がよく分からないのですが…どうして婚約を破棄する必要が?私に対してかけてくださっていた言葉はすべて嘘だったのですか?」