あらすじ
シェリアスとルーロンドは婚約関係にある二人だった。しかしその関係が面白くない人物が身近に一人、存在していた…
「ゲホッゲホッ…ご、ごめんなさいルロンド様…お姉様の婚約相手のあなたに、ここまでしていただいて…」
「気にする必要は何もないよ、フェリス。君もまた僕にとって大切な人物の一人なんだ。体が弱いというのなら、僕も君をサポートさせてもらうよ」
いかにもか弱い雰囲気を醸し出しているのは、シェリアスの妹であるフェリスだ。しかし彼女の病弱は真実ではなく、周囲の人々を同乗させて自分に都合のいいように事を運ぶための嘘であった。しかし抜け目なくその演技を行う彼女の前に、誰もその嘘を見抜くことなどできないのだった。
彼女は姉であるシェリアスとルーロンドの婚約を面白いとは思っておらず、むしろその婚約を横取りしようと画策していた。そんな彼女の様子にシェリアスは気づいていたものの、あえて行動に移すことはせず見守ることを選んだ。