あらすじ
2022.9.5 1000PV達成させていただきました。ありがとうございます。日々精進いたします。
『唯一の交響楽団』に入団するため駅に降りた十朗と巡理は、指揮者のステルに連れられ、専用ホールに到着する。二人は十朗に酷似した宮川や他メンバーに歓迎されるが、二人の本当の仕事とは「この世界に突然現れる仮想世界と、それを出現させる〈ドリフター〉と呼ばれる者」を消失・強制送還することであり、それは〈イーシァン〉という機関によって執行されていた。巡理は今回の仕事を最後に十朗とのチーム解散を宣言しており、十朗は不安に苛まれている。仕事が進むにつれ、通常一つの仮想世界に〈ドリフター〉は一人しかいないはずが、この『唯一の交響楽団』では存在する者全員が〈ドリフター〉で、更に〈ドリフター〉自らはその事実を知らないというイレギュラーなパターンで成立していた。
やがて十朗はステルが、巡理は宮川がその事実を知っていると知り愕然とすることになる。
〈ドリフター〉はかつて〈カマー〉と呼ばれ、ただ世界に現れるだけのものだったのだが、〈カマー〉対応をしていた巡理の双子の妹・仁統が原因不明の昏睡状態に陥ると同時に変貌をとげていたのだった。
果たして〈ドリフター〉とは、〈カマー〉とはなんなのか。魂とは、命とはどのようにしてうまれるのか、蜜月の日々を棄てて二人が辿り着く答えはどこにあるのか。静けさのSFファンタジー。