あらすじ
「これで、よしと…」
なんとか作業を終わらせ、深く一息つく。フィールズ王国の王子との婚約が決まってからと言うもの、忙しい毎日だ。
「だけど、がんばらないと…聖女として、みっともないことはできないんだから…」
そう自分に言い聞かせ、再び私は作業に戻った。
――――
そんな努力の毎日が報われることなく、終わりを迎えようとしていた。
「ど、どういうことでしょうか…?」
王室に呼び出された私は、直々に王子に言葉を求めた。
「何度も言っているだろう…君との婚約はやめることにした」
「…」
いくら説明を求めても、王子はそれ以上何も言わなかった。私の王子に対する努力が報われることはなく、そのまま私は王宮を追放されたのだった。
――――
それからしばらくして、知らせがもたらされた。…と言っても私個人への物ではなく、王国民全員に対する知らせだ。
「王子が婚約…相手は…聖女である…ルーメア…!!」