あらすじ
偽りの婚約者とでも呼ぶべきレベリック伯爵との婚約が白紙となってから3か月ほどが経過した。一人気ままな生活を送る私はすっかり体調が回復し、彼の下で抑圧されていた時の事がすっかり嘘のようだ。
そんな私の元に、ある人からの一通の手紙が届けられた。
「差出人は…!」
…レベリック伯爵、その人であった…
――過去の記憶――
「も、もうしわけありませんでした…」
伯爵に対し頭を下げ、思ってもいない謝罪の感情を示す。
「…ばれなければ良いとでも思っていたんだろう?僕以外の男と口を交わすことは禁止だとあれだけ言ったはずであるのに、どうしてそんな子どもでもわかるルールが守れないんだ…」
文章に起こせば低い口調で言っているように見えるかもしれないけれど、実際は非常に強い口調で荒々しく私に対して言葉を連ねている。
そんな彼に反論などできるはずもなく、私はただ彼に対して従順になるしかなかった。
「ごめんなさい…」