あらすじ
「ユークリッド第一王子、最近の王子の気のゆるみというものは、多少目に余るものがあるのではないでしょうか…」
恐る恐ると言った表情でそう告げるのは、第一王子の婚約者候補としておかれているリーフィアだ。
「いいだろうこれくらい。舞踏会に会食に、この後は貴族家のご令嬢方と描画会。こんなに充実したい帝はないと思うが?」
何を悪びれるつもりもないユークリッドはそう返した。確かに文字通りとらえうならばその通りなのだが、彼の場合は文字通りではないから問題視されていたのだ。
「し、しかし…いずれにしても多くの女性方を巻き込んでの豪遊…第一王子は民たちに寄り添うために質素で倹約を身に付けないといけないとおしゃっていたのはユークリッド様ですよ?」
その中二に耳を貸すどころか、かえってめんどくさいと言った様子を見せる彼。
「ああ、そんなものはパフォーマンスに決まってるだろう。せっかく第一王子の座につけたんだ。遊んでおかなければもったいないだろう?民たちの血税など私が豪遊をするために集められたものなんだから、使わなければ失礼というもの」
あくまで第一王子である自分は特別で、良い思いをするのは当然の権利だと主張する。この性格は何度会話を重ねても治ることはなかった。